鉄工所発信。鉄のDIYアドバイス（第1回）

鉄加工と相性抜群！石で出来た筆記用具『石筆』

皆さん、『石筆』はご存じでしょうか？

石筆とは鉄の加工時に大活躍する、石で出来た筆記用具のことです。

鉄は木材と違い鉛筆で線を書くことができません、色も黒っぽい銀色なので書けたとしても目視できません。

マジックペンはどうでしょう？　A .書ける&見える

では、なぜ鉄工所がマジックペンではなく、石筆を使うのか？

今回はその『石筆』についてご紹介します。

『石筆』を使って鉄のDIYを楽しみましょう！

鉄工所は、なぜ石筆を使うのか？

『石筆で書いた線や文字は炎や熱に強い』

鉄は炎を使う加工が多いです。形を形成する時は赤くなるまで炎で熱しますし、研磨・切断・溶接するときも鉄は熱を持ちます。つまり、炎や熱で消えてしまう油性のマジックペンは鉄の加工には不向きなのです。

『こすれば消える』

石筆で書く線や文字は下書き（仕上げ時には残っては困る）に使うことが多いです。

こすれば消える石筆の特徴は加工する側には嬉しい特徴ですね。

「石筆で書けば間違えても大丈夫、何度でも失敗しよう。」

使い方

石筆の使い方は簡単、学校で黒板に文字を書いたチョークのように使いましょう。

鉄工所では普段こんな感じで使っています。（溶接箇所の下書き）

購入できる場所

Amazonではもちろん、ホームセンターなどでも購入可能です。

鉄のDIY以外での使い道

『遊戯用途、お絵描きにおすすめ』

石筆は、子供が地面に落書きする遊戯用としても愛されていました。

昔は駄菓子屋で販売されていたり、保育園や幼稚園でも使われていました。

石筆の原料は滑石というもので、ベビーパウダーなどにも使用されている安全・安心な石でチョークは口に入れると害がありますが、石筆なら安心して子供に預けられます。

石筆でお絵描き大会などはいかがでしょう？

まとめ

鉄のDIYはハードルが高いと思われがちですが、しっかりとした知識と少しの道具があれば簡単に始めることができます。今回紹介した『石筆』を手に持って、鉄のDIYに挑戦してみてはいかがでしょう？

鉄のことで何かわからないことがあれば、お気軽に増田鉄工所にお尋ねください。